続発するエンジントラブルの原因はいったい何なのだろうか?
エンジントラブルは数多く報告されているが、飛行中のエンジントラブルの約4割が、
タービンブレードと呼ばれる部品の破断であった…。
◆タービンブレード◆
タービンブレードとは、航空機エンジンを動かすための、タービン内部のブレードのこと。
このブレードは、軸に対して200〜300枚取り付けられ、ブレード面に高温の噴射ガスをあて、
風車のように回転して力を生みだす。機体を浮かべるわけであるから相当の熱である。
この熱に耐えるために、タービンブレードには冷却装置として冷却空気を送り込んでいる。
◆破断の原因◆
タービンブレードは、特殊な耐熱超合金で造られるが、エンジン内の最も過酷な環境で使用されるため、
高温による腐食や、遠心力による伸び、表面の傷といった、様々な劣化は避けられない。


↑損傷したタービンブレード ↑タービンブレードが200〜300枚装着されている